性格とは生まれつきのもので、変わらないものなのか？
この記事では、性格という一見、変えることが難しそうな部分に不安を感じた時に、アドラー心理学はどんな勇気づけをくれるのか、実際のディスカッションを通じて紹介します。
わたしの本業では、人間個人のブランディングのお手伝いするプロジェクトがはじまっています。ここで取り扱うのが正に、個人の性格、性質、世界観、人生観の更新と表現です。
なのか？
質問
生まれつきの性格ってあるんでしょうか？
私はとんでもないめんどくさがりで、テンションの高い人や怒鳴ってる人を見ると、なんでそんなエネルギーを使うことするんだろうと思ってしまいます。
まだ十代なのに低燃費で冷めている気がして、何かの病気なのではと思えてきました。
生まれたての頃は泣くのを三回でやめて眠り、おっぱいもろくに飲まずに寝ていたそうです。
血液型によっての性格や生まれつきの性格は本当に違いがあるのでしょうか？
回答
アドラー心理学では、性格、気質、世界観、人生観まで含めて、自ら選んだものだといいます。もしも、今あなたが不幸だとしても、対人関係で傷つきたくないとかの理由で自分の「ためになる」と言う意味で選んだのだといいます。
性格も抗えずただ与えられたものでは決して無いよ？だから、人が変われるよ？と勇気づけてくれています。
回答に対して
ためになる…確かに日頃から無駄に疲れたくないと思っているので、自分で選んだ性格なのかもしれません。
元気が出ました。もう少し精力的になれるよう努力してみます。ありがとうございました！
ライフスタイルについて
性格、気質、世界観、人生観は自分で選びとったものみたいですよ、だから、人は変われるみたいです。というだけのメッセージを送ってみましたが、彼にはそれで充分だったようです。
アドラー心理学では性格、気質、世界観、人生観まで含めて「ライフスタイル」と呼びます。
そして、このライフスタイルは、自ら選んだものだといいます。もしも、今あなたが不幸だとしてもです。それは、あなたが自分の「ためになる」と言う意味で選んだのだというのです。
どういうことでしょうか？
「誰一人として悪を欲する人はいない。（ソクラテスのパラドクス）」
そもそも根っからの悪人という人はいないという意味です。例えば、金銭絡みの怨恨による殺人のような酷い行いにも、当人には当人のしかるべき事情がある。自分の「ためになる」と自身が選んだものだと言うのです。
引きこもりのような問題行動のみならず、性格、気質、世界観、人生観というものも、抗えずただただ与えられたものでは決して無い。人が変われる理由は、ここにもあるわけです。
人はライフスタイルを自ら選びとる、という哲学には、わたし自身もとてもワクワクするところです。
実際にこれを変えるには、なかなかタフな場合が多いようですが、それでも、自分の理想の世界観を描いていいんだよ、というメッセージはとてもヒューマンタッチです。
アドラー心理学「嫌われる勇気」の要約はこちらへ
完結編「幸せになる勇気」の要約はこちらへどうぞ
コメント