クレームにならない伝え方

貢献感

コミュニケーションの目的は合意です。わたしの主張が正論であっても、相手と合意できなければダメなんです。

逆に言えば、どんな筋の通らない話でも、相手が快く合意してくれればそれでいいともいえます。

これが難しい事なのか、簡単なことなのか?これは対人関係の問題そのものなので、相手次第、もしくは、わたし次第です。

この記事では、システム担当のビジネスマン悩みを通して、クレームにならない伝え方方を具体的に考えます。

彼の悩みには、コピーライター佐々木圭一さんのメソッドが、ぴったりそのまま生かせました。

discussion「社内要請がクレームに聞こえないかだろうか?」

相談

伝え方のアドバイスをお願いします。

システム管理を担当してます。
部署の中では一番下、ペーペーですが一人で専属をしてます。

システム改変や更新の件でミーティングをするのですが、管理が大変そうだからもっと手伝えることあったら言ってねと言われます。

ただ管理は確かに大変ですが、他の何度言っても面倒がり伝えたとおりに入力してもらえず、エラーが出て、その修正が一番の負荷です。

そのことをどう伝えたらいいのかがわかりません。クレームのようになってしまいます。どう伝えたらよいのでしょうか。よろしくお願いします。

回答

願いをそのままコトバにしない、相手のメリットを考える、願いとメリットを一致させることが大事だそうです。参考になるのか分かりませんが…

例)
×4分お待ちください(マック)

〇出来立てをご用意してますので4分程お待ち頂けますか?

×後部座席の方少々お待ちください(CA)

〇後部座席の方少々ごゆっくりお仕度ください

×芝生に入らないでください(公園)

〇農薬のニオイがつきますので芝生には入らないでください

×ポイ捨て禁止!

〇睡眠不足をアピールするヤツ。と同じくらいポイ捨てかっこ悪いぜ

「伝え方が9割」「SNS版伝え方が9割」佐々木圭一著より

回答に対して

ご回答ありがとうございます。
参考にメリットを重視した伝え方で会議に臨みました。

反発は起きなかったように思えます。
逆に仕事量が多すぎるのではと心配されてしまったのは
私の反省すべき点となりました。

今後もこのアドバイスを参考に
言葉選びに気を付けていきたいと思います。
ありがとうございました。

伝え方の本質とは?

人は結局人と人との繋がりを求めます。これが何よりの豊かさなのです。「伝え方が9割」の佐々木圭一さんのメソッドはそのまま人生の喜びそのものだと私は思っています。

「願いをそのままコトバにしない、相手のメリットを考える、願いとメリットを一致させる」これは、あえて大袈裟に言い換えれば「WIN-WINの社会貢献」です。

これを自分らしく、WIN-WINにできる限りの付加価値をつけて、心を込めて発信していく。これさえ一生懸命にしておけば、他に人生に必要なもののほとんどが、勝手に後からついてくるように思います。

自分らしく、付加価値を付けて、心を込めて、お願いの仕方を考えましょう。

尊敬の入り口は共感

アドラー心理学「幸せになる勇気」では、教育の入り口が尊敬、そして、尊敬への第一歩は共感であると語られています。

尊敬とは、人間をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことです。また、共感とは、単なる同調でなく、他者に寄り添うときの技術であり、態度です。

「自分もあんな風になりたい」と憧れ敬う縦の世界の尊敬ではなく、全く民主的な横の世界の尊敬の仕方の技術を、わたしたちは理解し学ばなければならないようです。

おしまいに

佐々木圭一さんの相手を思いやる伝え方メソッドは、尊敬と共感を踏まえた言葉の技術なのだと思います。

それによって、アドラーの言う共同体感覚の貢献感まで一気に得ているわけです。こちらからお願いをすることで、みんなが幸福になるなんて、なんてすばらしい幸せのメソッドでしょうか。

社内の専門セクションからの要請にも、この技術が活躍したようです。おつかれさまでした。

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