嫉妬心に乱されるという事ありませんか?
この記事では、アニメ好きの女子高生の悩みを通して、嫉妬心が生まれる理由とあしらい方を具体的に考えます。嫉妬の構造と対策を心理学をベースに明らかにていきます。
discussion「嫉妬深い性格を変えるには?」
相談
性格を変えて広い心を持ちたいです。
私は幼い頃から嫉妬深く今もたまに嫉妬深くなってしまうことがあります。私はアニメが大好きで嫉妬深い性格から友達が私と同じアニメが好きだと本当は友達と一緒に楽しみたいのにどうしても「自分だけのものにしたいのに」みたいな気持ちになってしまいます。他にも私が欲しくてまだ買えてないグッズや漫画を友達が持っていると「うらやましい」「ずるい」「私が先に買おうとしてたのに」という気持ちになってしまいます。
どうして嫉妬深くなってしまったのでしょうか。本当は友達と一緒に楽しみたいのに。
そんな性格を変えて広い心を持ちたいです。どうしたら広い心を持つことができるか教えて下さい。
回答
その嫉妬はどこから生まれてくるんだと思います?
あなたは自分の価値を人との比較や評価で決めようとするからじゃないかなって私は思いました。もしもですが、あなたに誰とも比べる必要なんてさらさらない、絶対の価値があるとしたらがどうでしょう?そうなれば、友達と同じアニメを楽しめるようになれそうじゃありませんか?
ちなみになのですが、誰とも比べる必要がないレベルの絶対価値を持てるようには今すぐなれます。
私たちは唯一の心と頭と体で生まれて、無二の人生を生きています。どこの誰とも同じではない完全なオリジナルです。ここに絶対の価値があること忘れてはいけないのです。個人のありのままにある存在価値です。憲法でだって個人の尊厳として保証している大原則なのです。私たちは人との比較や評価や能力の有無とは関係なく、堂々と自分の存在価値を誇るべきなのです。
このことはとても当たり前のことなのですが、なぜか忘れがちです。人を見ると羨ましく思えたり、卑しく思えたりしてしまいがちです。誰かの尊いオリジナルが自分の手に入るはずもないし、誰かの尊いオリジナルを否定できたりできるはずもないのに。
だから人を羨ましく思ったり、比較や評価が欲しくなったら、時々このことを思い出すといいと思います。それで、自分の尊いオリジナルに磨きをかけることに目を向けて、どんどん心と体を動かしたらいいと思います。
回答に対して
ありがとうございます!
他人と比べず自分を評価でるように自分磨きしていきます!
また、機会があればお願いします!!
他人と比べて評価する自分と自分で評価する自分
人は自分を評価するとき、他人と比べて評価している場合と、自分自身で評価している場合があります。嫉妬は自分を他人と比較して評価しているから湧き上がる感情です。人と比較することなく自分を存在レベルで評価できていると、自ずと他人も存在そのものの尊厳を感じることができるようになり、嫉妬という感情も収まります。最近よく耳にする自己肯定感というのが、この自分を自分自身で評価する感覚です。
自己肯定感とは?
自己肯定感の定義を知る為に、以下、日本セルフエスティーム普及協会サイトから引用します。
自己肯定感とは自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。
そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定する「自己肯定感」の感覚は、何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかで自分を評価するのではなく、そのままの自分を認める感覚であり、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在」だと思える心の状態が土台となります。
なぜ自己肯定感が注目されるのか?
自己肯定感の効用をひとことで言うと、個人の尊厳が守られる、ということです。これは現代社会の基本原理のはずなのに、これまで私たちはこれを放棄するコミュニティーに生きていたようで、この癖から抜けられず、悩む人が多いように思います。
日本人は自己肯定感が低いといわれています。
しかし、自分らしさが、生きるうえでのカギとなる時代になって、この自己肯定感が明らかに注目を集めています。これ無しでは、実際にたいへんに生きにくい世の中に、遂になってしまったという事だと思います。
本来、何も比較することもないのに、自己肯定感の低さから、どうしても他者との比較に捕らわれてしまい、これに抗えず振り回されてしまいます。それが、嫉妬という形になって苦しむ人もいるようです。
アドラー心理学の自己受容
今、一般に使われている自己肯定感という言葉は1994年に高垣忠一郎さんによって提唱されたといわれています。心理学の領域で継続的に高い注目を浴びている概念ですが、その定義や類似の他概念との弁別性などについて、検討の必要性が残っているとも考えられています。
「嫌われる勇気」では、これを自分への信頼とか尊敬という風に表現させています。そして、そこへのアプローチが、自己受容という言葉で語られる、ありのままの自分を肯定的に受け入れる行為です。また「幸せになる勇気」では、自立を語る文脈の中で、
「自立とは、自らを承認すること」
という表現もされいます。つまり、他者からの承認欲求を否定して、自分で自身を承認して、自己肯定感を保っていること、それが自立している態度であるというわけです。
アドラー心理学「嫌われる勇気」の要約はこちらへ
完結編「幸せになる勇気」の要約はこちらへどうぞ
おしまいに
自己肯定感とは、そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定できること。
他者との比較に捕らわれてしまい、振り回されてしまいそうになったら、自分らしく自由に生きることを見直したいです。
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