自分のこととなると客観視ができず整理がつかなくなるという事はよくあります。
この記事では、短所はいくらでも思い付くけど長所は思いつかないというJKとのディスカッションです。
自分の強みを整理する方法はいくつかありますが、その中のひとつ、短所からリフレーミングして長所を引き出い方法について解説します。
SNSでのプロフィール、就活等の時に活用できると思いますが、自分の長所をおさえておけるのは、コミュニケーション上とっても有益だと思います。
discussion「長所を短所から見つける方法」
質問
私、自尊心なさすぎて自分の長所が全然思いつかないのヤバいですか?
頑張ってひとつ絞り出しても、体が健康なところくらいしか出てきません。
逆に欠点は永遠に挙げられます。少しいいかもと思える所があっても負のループで悪い方に考えてしまいます。
誰でもそんなもんでしょうか?
回答
だいたいそんなもんですが…
でも、欠点が永遠に挙げられるのって実はすごいことですよ?それってだいたいがポジティブに変換できるはずなので。今のこの話からでもいくつかできますよ…
自尊心なさすぎ→謙虚さMAX、負のループ→超思慮深い、ネガティブ→危機管理能力スゲー、とか。
ね?はい、やったんさい
回答に対して
その考え方すごくポジティブになれて好きです!
使わせてもらいます。ありがとうございます^ ^
リフレーミングで短所を長所に
短所や思わぬところから物事の長所を引きずり出す、そんな荒業をリフレーミングといいます。
これは、コミュニケーション心理学NLP(Neuro Linguistic ProgramingΙ神経言語プログラミング)という学問の考え方で、視点を変える、または、別の枠組みで見直すという意味です。
自尊心なさすぎ→謙虚さMAX、負のループ→超思慮深い、ネガティブ→危機管理能力スゲー、という例のように、同じ物事でも、その時見えて居いない反対側には真逆の意味が必ずあるものです。
自分の性格は短所ばかりで長所が見あたらない、という場合にはこれが絶対に効きます。
以下、初級編として一般的に短所として上がりそうな言葉の置き換え例。上級編として著名人や言葉のプロたちが行ったリフレーミングを紹介します。
初級編
●飽きっぽい
・素直・従順 ・環境に馴染みやすい ・好奇心旺盛な
●おっちょこちょい
・フットワークが軽い ・考えをすぐ行動に移せる ・決断が早い
●頑固
・一貫性がある ・意志の強い ・信念がある
●空気が読めない
・動じない ・自分らしさをもっている ・マイペース
●計画性がない
・発想が豊か ・アイデアマン ・応用力のある
●自信がない
・謙虚・思慮深い・人を立てる
●心配性
・神経細やか ・人に気が配れる ・慎重
●責任感がない
・無邪気な ・自由な ・悠々自適 ・肝が据わっている
●そそっかしい
・積極的 ・決断が早い・スピーディー
●面倒くさがり
・細かいことにこだわらない ・興味をもったことに熱意を注げる ・おおらか
●優柔不断
・広い視野がある ・他の人の意見を尊重する ・最良のことを常に考えた
●融通が利かない
・粘り強い・芯が強い ・徹底的に物事に取り組む ・徹底している
もっとたくさんのリフレーミングをこの記事にまとめました、ご興味があれば是非。

上級編
●孫正義 編
孫さん渾身のリフレーミングで長所を言い張る。
「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。」
●サントリー山崎 編
多くの世界ブランド乱立するウイスキーの市場で、日本のウイスキーだという短所をリフレーミングで長所に。
「日本的であるほど、それは世界的になる。」
●伊勢丹 企業広告編
着やすい服の色気の無さという弱点を、一気に大逆転させるキャッチフレーズ。
「着やすい、つまり脱がせやすい」
●LUMINE ブランド広告編
終わりというというネガティブなシーンをいくつか集めてリフレーミング。
「1年の終わり、恋の終わり、人生の終わり…そう、終わりに近づくと、人ってこんなにもやさしくなれるんだ。そう思えるなら「終わり」は嘆かわしいことではない。」
リフレーミングのやり方
では、具体的なリフレーミングの手順を簡単3ステップで紹介します。
ステップ1
まず、どんなにネガティブなことでも、ポジティブなリフレーミングは絶対できる!と思って取り組む。
ステップ2
このネガティブにメリットがあるとすれば何だろう?と問いかけ続ける。
ステップ3
・ステップ2で作ったリフレーミングで心の受け取り方が変わったか確認する。
・ステップ2で作ったリフレーミングで行動が変わるか確認する。
・受け取り方や行動が変わらなければステップ1~3を繰り返す。
自分でいい答えが出ない時
・ポジティブに反応してくれる友人と会話する
・類似語反対語などポジティブな言葉を検索する
リフレーミングで問題解決
リフレーミングで解決できるのは、長所探しだけではありません。さまざまな問題解決に対応できます。
苦手な相手がいるとき
例えば、ケチな性格の相手と付き合わなければいけない、嫌だな…と思っていたとします。そこでケチを堅実だとリフレーミングします。そうすると、よし、相手の堅実さを教わろう!という風に切り替えることができないでしょうか。
どんな人も尊敬して接することができるようになれたらステキですね。
自己肯定感を上げたいとき
例えば、サボってばかりでダメだなぁ…と思っていたとします。少々自信喪失気味です。そこで、サボりを余裕のある生き方だとリフレーミング。そうすると、そうか!順調なのかもしれないな。無理せず着実に目標をクリアさせよう!という風に切り替えることも可能だと思います。
また、おっちょこちょいをしでかした!そんな時には、決断の速さはそのままに徐々に正確性を上げようなんて言う風に気持ちの書き換えも可能ではないでしょうか。
人は、行動の95%は正しいことをしているそうです。自己否定してしまうのは5%の負の行為に注目してしまうからだとか。この5%をも、正の行為に変えてしまう可能性をリフレーミングは持っているのです。
私のリフレーミング体験
次に、私自身の忘れられないリフレーミングのエピソードをふたつ紹介させてください。私自身もリフレーミングにたくさん助けられています。
ネーミングの第一人者 岩永嘉弘さんの課題
コピーライター養成講座(宣伝会議)を受講した時、ここのカリキュラムで日本のネーミングの第一人者 岩永嘉弘さんの講義がありました。ここで出た課題が「越中ふんどしに新しいネーミングをせよ!」というものでした。
約100名の受講者がこれに挑戦したわけですが、一番多かった答えというのがありました。それは「japants(ジャパンツ)」です。ジャパン+パンツ
…はい、ダジャレです。
この結果に、岩永さんがトップ10に順位をつけて発表してくれるわけですが、この時、100人中の第1位に輝いたネーミングが「BraRelax(ブラリラックス)」でした。
これはですね、よく「ふんどしを締めなおす」と言われますが、そういうからには、履いているとさぞ緩むんであろう。ならば、その「越中ふんどし」の弱点をそのまま生かして、「ぶらり」と「リラックス」させて履きましょう!そういう新しい履き方までリフレーミングしたネーミング案でした。
…はい、これは私の作品。私の自慢話でした(^-^;
ミシェル・メイ・美菜子さんの心理占星術鑑定で
心理学と占星術を組み併せた鑑定でファンの多いミシェル・メイ・美菜子さんに、「ちゃんとしてくれない」仲間の行動を愚痴りながら、今後どのように付き合っていけば良いものか相談をした時、ミシェルさんはこう言いました。
「この人はね、肝が据わっているのね」
その時、私は救われた気がしました。私は「ちゃんとしない」仲間をどうしても許容することができなかったわけですが、みごとに受け入れやすい人に変えてもらったからです。ありがたかったです。
この人は肝が据わっている人だなぁ。それ以降、私のあの人への理解はずっとポジティブです。
ミシェル・メイ・美菜子 公式サイト
ミシェル・メイ・美菜子著
「なぜ あなたはまだ 幸せではないのか?」
アドラー心理学の自己受容
自分の見方を変え、使い方を変えていく。60点の自分をそのまま受け入れ100点にするにはどうしたらいいかを考えること、これをアドラー心理学では自己受容と呼びます。
何が与えられているかについては変えることができません。与えられたものをどう使うかについては自分の力によって変えていくことができるわけです。交換不能なものを受けい入れるということをします。
ここで有益なのがリフレーミングだと私は思います。


まとめ
長所は短所の裏側に隠れています
リフレーミングは皆が使っている生き方のスキルです
プロフィール、苦手な相手の対応、自己肯定感UP等々に活用可能です
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