ダメな部下の育て方

他者信頼

私はある広告代理店で
若いうちから営業畑のマネージメントの
仕事に携わっていました。

そこではダメな部下にも
泣かされながらもあるひとつの解を
そこで教わりました。

結論から言うと

思い切って信頼をしてしまうことしか
私にできることはない

ということです。

この記事では、ダメだこりゃと思うような
部下との付き合い方、向き合い方を
紹介してみます。

努力しない部下と向き合い方

以下は、法律関係の事務所に勤める
30代の男性からの相談に
お答えしたものです。

質問

昨年20代半ばの男性後輩が
入社してきました。

その後輩ですが、
努力しようとしていないよう感じます。

経歴をみるに、学校の勉強とゆう意味では、
正直あまり頭が宜しくありません。
勉強はできなくても仕事ができればいい
最初は思っていましたが、最近彼の仕事の
仕方に疑問をもつようになりました。

彼はメモをとりません。
メモをしてね、と言うと
メモ帳とペンを持ちますが、
箇条書きです。

具体的な内容をメモしている
ようには見えません。
そして同じ事を言っても

「はい、わかりました」

で終わりです。

次に報連相が全くありません。
分からないことや疑問におもったことは
言ってねと幾度も言っていますが
何も言ってきません。

挙げ句の果てには勝手に解釈をして、
こちらに了承を得ず相手方へ連絡します。

内容は間違っていたり、
具体的でない事だったり、
○○だと思います、など
個人的な意見を言っているようにも
聞こえます。

疑問に思わないの?と聞くと、

「思いません」

と言います。

分からないことが分からないのは、
なんとなく気持ち分かりますが、
一つも疑問に思わず、思い込みで
遂行していく気持ちとその度胸が
理解できません。

間違えてたらどれだけの損害や信頼を
崩すなど伝えても、はい…すいません…と
言ってまた同じ事を繰り返します。

次に書類の綴り等が雑に感じます。

書類の縦横がばらばら、
穴の位置がずれている、
枠の中に書かなければならないことが、
はみ出している。
気にならないの?と聞くと、

「自分は気になりません。」

と言います。

先日驚いたのが、文章の頭に句読点が
打ってあり「これはダメよ」と伝えたら

「やっぱりそうですよね」

と言われました。
彼は細かいことが気にならないのか、
怠慢なのか…

「やっぱりそうですよね」って思うなら
直せよって私なら思ってしまいました。

細かいことが気にならないのでしょうか。
仕事的にはかなり細かい内容を
気にしながらする仕事です。

彼をこれがらどうやって使っていけば
良いのでしょうか?

回答

小さい組織で人を育てるのって
本当に難しいことだと思います。
本人たちも平均値が見えないから
だと思います。

基本今のあなたの対応で
間違っていないと思います。
信頼して見守ってやることが、
こちらが提供できる彼らへの
唯一の栄養素だと思います。
それをどう使って成長するかは、
彼らの課題です。

もしかすると
少しプライベートな
コミュニケーションもとると
いいかもしれません。
あなたにはキツイかもしれませんが
これも何かの縁です。

この人は、肝が据わっています。
度胸があって精神的にタフです。
例えば、新規営業とか、
あなたが苦手で彼を頼れるような
仕事を見つけるのもいいかもしれません。

とはいえ

難しいのはよく分かります。
これも経験ですので、
頑張ってみてください。

回答に対して

ありがとうございます。
確かに彼は精神的にタフかもしれない
とゆうことに気がつけました。

彼のタフさを生かした仕事に結びつけて、
頼れるようにしたいと思います。

ありがとうございます。

従業員の評価とは

給与所得で働く会社員の収入は、
低く安定させていくことになります。

もちろん、本人は高く安定させたいと
考えるでしょうが、それは、自分で
起業をして成せることです。

安定を選んで給与所得を
得ているのですから
意に沿った評価をしなければ
なりません。

会社の全体の成績や将来性を加味して
給与が乱高下しないような
人事考課の仕組みが前提です。

社員のモチベーション

報酬でモチベーションを
コントロールしてやりたいところですが、
極端なそれが出来ません。

とすると、お互いに楽しく仕事がするには
どのようにしたらいいでしょうか。

経営や上長ができることは、
彼らを信頼してやることです。

その信頼はこちらが主体的に
創造的に、、つまり、手前勝手に
掛ける信頼ですから、
裏切られることを心配するのは
無意味です。

同じ組織でいい仕事を楽しくするため
自分のために掛ける相手への信頼です。

それをリソースにして、
部下には何とか自分自身の主体性と
創造性を発揮してもらう、
私たちにできる部下への貢献は、
これくらいなのです。

部下のダメなところの見過ごし方

人が主体的創造的に仕事をして
はじめてその人が組織に
貢献をするものです。

誰かに教わった仕事をこなしているうちは
この人によるこの組織に発展はありません。

部下は、ダメなことろとイイところを
表裏一体で持っています。

ダメらことろが気になって
それを排除しようとすると、
彼の強みまで失ってしまいます。

自分自身が自分の強みと弱みを合わせて
自己受容するのと同じように
部下の存在価値をまるごと
受けいれたいものです。

仕事が雑⇄肝が据わっている

のように時にリフレーミングなどの
技術を使ってでも部下を信頼して
しまいましょう。

思い切って。

おしまいに

結局のところ、
仕事のパートナーとは、
共通の課題があっても、
同じ仕事をするわけではありません。

人間は分業というシステムを
発明して使いこなす唯一の動物です。

分業した仕事はパートナーの仕事です。
パートナーがこなすわけですから
彼に任せるのが前提です。

そして、それをいい仕事に
してもらえるように
支援することが私たちにできる
唯一の仕事だと思います。

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