怠惰のススメ

自己受容

自己否定してしまう人が陥りがちな罠に
怠惰な自分を戒める、というのを
よく見かけます。

真面目な人にありがちな罠です。

この大きな原因に、
一般的に怠惰というこの言葉が
相当に嫌われているということが
あげられると思います。

しかし、怠惰は本当に罪や悪
なのでしょうか?

かなりの人が
この自戒の念に陥っているのに、
そんなに人は罪や悪なのでしょうか?

今回は、悪で罪とされる怠惰を
全面的に一生懸命に肯定してみる!
という試みです。

では、本題です。

「怠惰」は欲求でした

「反応しない練習」という本に
仏教で言う7つの欲求
という話が出てきます。

①生存欲、②睡眠欲、③食欲
④性欲、⑤怠惰欲、⑥感楽欲、⑦承認欲

あまり有名じゃないですよね?この欲求セブン。

一方で、

キリスト教で言う
7つの大罪というのはかなり有名ですね。

①傲慢②嫉妬③憤怒④暴食
⑤色欲⑥怠惰⑦貪欲

そこで注目なのが。

仏教とキリスト教この二つの宗教が、
「怠惰」を人間の欲求だとしてるんです。

マズローの欲求5段階説にも
怠惰なんてありませんでしたから、
私はこれをノーマークでした。

しかし、なるほどです。

確かに、サボりたいという欲求、
私にもハッキリあります。
これが欲求でなくて
なんでしょうか。

欲求は悪でも罪でもない

煩悩はあかん!と
言っているように思える仏教も、
7つの大罪はあかん!と
はっきり言っているキリスト教も、
人間の欲求を否定している
訳ではないのです。

当たり前です。
死んじゃいます。

人はこれに執着しがち、
欲張り過ぎで悩むものよ、
それってあるあるです!

ただそう言っているだけです。

心理学的に言えば、
欲求はモチベーションの糧ですが、
神経症の種でもあるわけです。

つまり、ほどほど満たして、
良しとして、他にもたくさん、
やることあるよね、てこと
思い出しましょうか?
という話です。

ビバ タイダ

エライ人、優秀な人、成功者たちは
だいたい同じことをいいます。

今ここを生きろ!
秒で動け!
多動力!

であると。

ちなみに、たいしたことない私も、
時々同じいことをいいます(^-^;

でも…、

よく動けば成功することくらい
誰にでも分かります。

それでも、あえてそこまで
ガチャガチャ動かないのは、
怠惰でいるのもステキだからです。

だから、

その人間的な目的に気づいて、
どうか、動かない自分を
否定しないでください。
むしろ、せっかくの怠惰を
満喫しないともったいないのです。
喜んで楽しんで気持ちよがりましょう。

怠惰は人間の欲求でした。
ゆっくりしたいのです。
欲求は健全に生きるエネルギーです。
適当に潤しながらでなければ、
その先へは進めません。

一日3度の食事を摂るように、
ゆっくり眠るのと同じように、
性交の快楽に浸るように、
しっかりサボってゆるりとして
然るべきです。

もちろん、

他のどの欲求とも同じように、
執着はし過ぎないように、
というのが前提ですけれど。

おしまいに

怠惰であることを、
そんなに嫌わないでください。
人間として極めてノーマル。
ただただデフォルトの状態です。

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