努力は必ず報われる!というのは半分は本当、でも、実は半分は美しい嘘です。残念なことですが、無駄な努力というのは現実にはあります。
このことは、私たち大人であれば、うっすら気が付いていますね。すでに大人になった私たちが、今からどんなに努力しみたところで、オリンピック選手には、なれそうもないですから。
しかし、未来ある子供たちであれば、本当に何でもできるのかもしれない。早いうちから時間をかけて努力をすれば、なんでも叶うのかもしれない。と思わなくもないわけですが、…実は、これも、やっぱり、美しい嘘です。
この記事では、
- そもそも努力できない子がいるのはどうしてか?
- 持って生まれたものをどう使うか?
- 親として、どう対応すべきなのか?
についてまとめます。
脳科学者の中野信子さんの著書を参考に、遺伝と脳科学の観点からベストの対応を検討しします。
そもそも努力できない子がいるのはどうして?
遺伝による脳の構造上、努力することが苦手、という人は結構いるそうです。
脳の島皮質という部分の発達によって、無駄な努力と察してしまう力が強くなると、人は努力することが苦手になってしまいます。脳が働き過ぎるといことだそうです。
脳が働きすぎると言われると、いいことなのか悪いのか、判断がつきにくいですね。でも、大丈夫。それだけ、効率的に自分の才能に目覚めやすい脳だということも言えるのです。
今、生きている私たちは、人類の祖先が約20万年くらいをかけて、優秀な遺伝子を残し続けた結果の個体なわけです。だから、誰でもなんらか必ず人類に役に立つ才能を持っています。これも遺伝の話です。
参考書籍:中野信子 著「努力不要論」
持って生まれたものをどう使うか?
「○○だから努力できない」という大人が増えています。アドラー心理学では、「○○だから○○できない」を多用するようになると劣等コンプレックスと言う神経症の疑いがあるといいます。
劣等コンプレックスとは、弱さを言い訳にして、見せかけの因果律で本来なすべきことから逃げる事をいいます。特に、才能、過去の体験、神経症、そして、遺伝、などを理由にあげることをこう断じます。
アドラー心理学は、親からの遺伝があることを認めているのは、もちろんです。しかし、何を持って生まれたかは大した問題ではないのであって、もって生まれたものをどう使うかが、大切なのだという訳です。
努力が苦手という遺伝子を持っていることは、逆に言うと自分の苦手な事、嫌いな事を早々に判断できるということ、得意な事、好きなこと、自分の持っている天才性に気づける力を持っているとも言えるのです。
親として、どう対応すべきなのか?
「努力は必ず服われる」という半分の美しい嘘ですが、これで子どものたくさんのチャレンジを応援するというのは、いいことなのかもしれません。
しかし、無駄な努力をいつまでも強制して、辛い思いとネガティブな感情を強いるような時代では決してありません
努力を惜しまない方がいいのは、本当の自分の才能を見逃すことが無いように、興味のあること、好きなこと、新しいことにチャレンジすることです。
親として、これをサポートしてあげる事が大切かもしれません。
●
今は、遺伝子検査で子どもの才能を見極めるといったサービスもありますから、努力が苦手なタイプのお子さんであれば、こういったサービスを活用するのも、かなりおススメです。
GIQ子ども能力遺伝子検査は、国内の医療機関が担当し、わかりやすい解析結果と医師コメントを見た上で、更に、記憶力遺伝子の結果に基づき、才能を育てる学習法までを提案しています。
コメント