どうして「変わりたいのに変われない」のか?

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「痩せたいのに痩せられない」
「読みたい本なのに読破できない」
「ブログを毎日更新したいのに更新できない」(私);

この記事では次の3つの葛藤克服のポイントについて考えます。

○どんな葛藤も大元の人生の目的に関わっている
○変われない理由は脳が怠けるため
○ゴールを達成する自分が当たり前だと思うこと

この記事を読んでもらえれば、どうして人は葛藤をするのか、と
葛藤克服の方法論が分かります。

それでは、本題です。

どんな葛藤も大元の人生の目的に関わっている

有名なマズローの欲求5段階説は、人間は自己実現に向かって絶えず成長するという理論です。

葛藤は、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求のうち、どれかとどれかが違う意見を戦わせているようなものです。

「痩せたいのに痩せられない」

例えば、こんな葛藤を抱えている場合。

これが健康を気にしてそう思うのなら安全の欲求が、パートナーが欲しくてスタイリッシュになりたくてそう思うのなら所属と愛の欲求が、ビフォーアフターをブログやSNSに上げたくてやるのなら承認の欲求が、それぞれのケースでそれぞれの欲求の衝動に駆られていると言えます。

そして、痩せるためにすることは決まり切っていてシンプルで、食事を制限することと、そういう風な生活に変えることです。

それをやればいいだけなのに、何故だかできない。その構造を例えるのなら、こんなことでしょうか。

あなたの生理的欲求が「どうしても食べたい」といい、上位の欲求が「いや、ぜったい痩せたい」といい、言い合いをしている。だけど、結局最後は、生理的欲求に押し切られる。みたいな、でしょ?

そんな時、この状態を一度、論理的に整理してみるといいと思います。もう一度、マズローの欲求5段階の図を見てください。

生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求の全ては、あなたが、自己実現へ向かうためあることが分かります。

例えばですが、あなたの自己実現、つまり、人生の目的が「自分の人生を通して、人類の自由と平和の実現で、社会に貢献する。」だったとして。

人類の自由と平和を実現するヒーローがぶよんぶよんでは信頼を得られず食いっぱぐれる、そう思うかもしれないですね。または、パートナーにも巡り合えない、誰からも承認されないぶーちゃんが、自由や平和は語れない、そう思えるかもしれません。

どんなに急いでいても、赤信号を突っ込むような運転は誰もしません。どんな欲求があっても、それによって人生の目的を見失うようでは本末転倒です。

さらに言えば、どんな欲求も凌駕して、何が何でもそうなりたい、強力な自己実現の欲求を人生の目的にできていたら百人力です。

「変わりたいのに、変われない。」もし今、こんな葛藤に悩んでいたら、もう一度、人生の目的を見直して、できるなら、もっと強力な目的に更新してみるのもいいかもしれません。

人生の目的の設定法として「こんな記事」も書いてます。

変われない理由は脳が怠けるため

前述したように、私たちの心は、5段階もの上へ上へと成長したい欲求を確かに持っています。下からひとつひとつ当たり前に満せていけるようになって、どんどん解放されていくのが健全です。

しかしなぜか、論理では解決できない、おかしな拘りや珍妙な囚われに苛まれ、些末な欲望に足を引っ張られてしまうことがあります。ここを深堀ると、ひとつ大きな問題にぶち当たります。それは、

実は、脳はとってもレイジーだ。という事実です。

脳は、全力で本気を出すと、私たちが餓死してしまうほど、莫大なエネルギーを使ってしまえるのだそうです。

よく意識と無意識の話で、私たちは脳を3%程しか使っていない、という話がありますが、あの話です。

だから、脳はいつも省エネ運行です。

更にそのうえ、脳は現状を変えることを嫌がります。

生物学では、生体が変化を拒み一定の状態を維持しようとする働きをホメオスタシスといいます。それは、人間の心理についても同じことが言えるようです。

「変わりたいのに変われない」

この不思議な話の本質は、こういった脳の働きにも関係しています。あなたの努力が足りないとか、能力がどうのとか、決してそういうことではないのです。

「変わりたいのに変われない」という時に、自己否定を混ぜると危険です。ここが結構なポイントなので、このあとにまとめます。

ゴールを達成する自分が当たり前だと思えるかの勝負

人間は頭の中でたくさんの自己対話を繰り広げていますが、そこでは自己否定をしてしまいがちです。これが、あまりいいことではありません。

「変わりたいのに変われない」この記事のテーマにしてきているこの言葉も自己否定的です。そんな時、その言葉の後にこんな言葉を付けてみてください。

「私らしくない」です。

「変わりたいのに変われないぞ、私らしくないな。」です。

実際、変われていないのに、それを認めないのは良くありません。ありのままを受容しないと心が拗れます。

ただ、ありのままだからと言って、そのことを否定的に受け入れるのも良くありません。ありのままを肯定的に受け入れられる受容力が必要です。これを鍛えましょう。

言葉の力は絶大です。頭の中の自己対話でネガティブは評価を自分に下してしまった場合は、まずはこの「私らしくない」と語尾につけてみてくだい。ありのままを肯定的に受け入れるちょっとしたテクニックです。

人生の目的があれば、それがあなたらしさですから、そこへ向かえていないあなたは、あなたらしくないのです。「変わりたいのに変われない」という自己否定を「らしくない」と否定する。ネガティブを打ち消してポジティブに変換するわけです。

このように、ゴールを描き、ここへ向かい、それを達成する自分を当たり前だと肯定できるとどうなるでしょうか?

すると、どんどん閃きます。

今まで思いつかなかったようなアイデアを無意識が創造してくれます。ありのままを肯定的に受け入れた時、私たちの脳は、ちゃんと答えを返してくれます。

もうひとつ、もっと直接的に個別の問題にアイデアを閃かせる言葉も紹介します。

「どのようにすれば~できるだろうか?」です。

例えば、変わりたいのに変われない葛藤に対してなら、「どのようにすれば、私は目的に向けてガラリと変わることができるだろうか?」という自己対話をやります。紙やデバイスに書き出してもいいと思います。

「何でできないの?ダメな私」とネガティブな受け入れでは、脳は、ご機嫌斜めです。これに答えてくれません。「できる」が前提、信頼して自問するこの「どのようにすれば~できるだろうか?」は、効く人にはてきめんに効いてきます。

「どのようにすれば…」と言いかけたあたりで、今まで思いもつかなかった答えがぽんぽん出ることもあります。もちろん、なかなか答えが返ってこないこともあるんです。しかし、一旦、このフレーズに乗せて、自分の無意識に質問を投げかけておくと、不思議なことが起きます。

シャワーに入ってリラックスしている時や、朝目覚めた時に、ピンポン!みたいに答えを返してくるのです。正に「お。閃いた!」という感覚です。

ゴールを達成する自分が当たり前だと思うこと、つまり、自分を信頼してしまうこと、他者に信頼を投げればそれが返ってくるのと同じように、自分の脳も、信頼してやると、今まで使っていなかった97%のウチのいくばくかを稼働させて、ちゃんと答えてくれるのです。

おしまいに

どんな些細な葛藤も、あなたの自己実現を包括した人生の目的が上位概念です。迷ったら、そこへ立ち返り、前向きに、あなたの人生を信頼してあげてください。

人生の目的の設定法について、こちらに簡単にまとめた記事があります。参考までに。

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