やるべきことをやりたいことに変える技術

目的論

やるべきことができない、やりたくない、逃げる、後回しにする‥。

こんな葛藤よくあります。

巷で教えられるノウハウでは、やるべきことをリストアップ、分類して、優先順位を付けるとか。身体をよく休めて、環境を整えてとか…。

それなりの効果はありますが、やるべきことを仕方なくやっているという本質的な解決にはなりません。

一方で、世で活躍をしている人達は、やりたいことやったらいいんだよ!やりたいことをやらないと勝てない!…というから、余計に焦ります。

そこでこの記事では、やるべきことを、一気にやりたいことに変換する心理学的なアプローチを提案します。

是非、あなたのやらなければならないことを、やりたいことに書き換えてください。

やるべきこと、やりたいこと、できること

 

例えば、クタクタに疲れて帰ったら、しっかり食事を摂って、しっかり体を休めるべきだし、そうしたいし、誰にでもできる簡単なことです。

それは、やるべきとこ、やりたいこと、できることが交わった、完全に自己一致した行動です。

このように、やるべきことと、やりたいこと、できること、この3つを一致させて行動がとれることが理想的です。

もちろん、やるべきことが一番重要

トヨタには「自工完結」という、仕事の質を高めるための考え方があるそうです。

これによれば、やるべきことと、やりたいことがくっついている人は「使命感の強い人」、やるべきことと、やれることがくっついている人は「能力が高い人」と見なすそうです。なるほど、さすがはトヨタです。

そして、やりたいことと、やれることだけをくっつけている人は、単に「わがままで身勝手な人」だといいます。

仕事には明確な目標があって、そのための手順として「すべきこと」がある。要はトヨタに言わせれば、なんでもいいから、やるべきことをやりなさいよ、という訳です。…はい、ごもっともです。

実は、やりたいか、やりたくないか。それだけ

一方、アドラー心理学の自己決定性という考え方ですと、こんなアプローチできます。

小倉広 著「もしアドラーが上司だったら」では、上司の「ドラさん」が、やるべき仕事に押しつぶされそうな部下にこうアドバイスします。

「そんなにやりたくないなら、やらなければいいじゃないか!」(中略)「キミは誰にやらされているのかね?」

(中略)「(もし、みんなに迷惑がかかるとしても)それの何が問題なんだね。みんなに迷惑をかければいいじゃないか。だってキミはやりたくないんだろう。ならば、やらなければいいじゃないか。」

(中略)「キミの仕事は『やるべき』『やらされている』仕事なんかじゃない。『自分で選んだ』『やりたい』仕事なんだ。じゃあ、やればいいじゃないか」

「やるべき」と言っているのは誰か?ということです。自分が自身にそう言っています。つまり自分がそれを選んでいる、自分の意志で。これは間違えなく『やりたいこと』です。

もちろん、やりたくなければやらなければいい。どんなリスクがあろうともやらなければいい。それもリスクをとって自分で選んだ、自分のやりたいことです。

実は、私たちの行動では、やるべきことなど何処にもない、あるのは、やりたいことだけです。もちろん、自分の能力を超えて、やりたいと思うこともあります。しかし、それが誰かができているとこならば、努力と学習で、できるようになれます。その努力と学習も、もちろん、やりたいこと以外の何物でもありません。

つまり、人生はやりたいことと、やりたくないことの2択です。誰かのために自分を犠牲に行動していると思うは錯覚です。

おしまいに

アドラー心理学の特徴的な考え方のひとつが「自己決定性」です。すべては自分が決められる。決めている。私たちは自分自身で変えられる。そう考えます。

※参考書籍

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