自己否定のつぶし方

自己受容

人は1日のうちに何百何千もの
自己対話を繰り返しています。

その中で、自分を否定するものが
どれくらいあるでしょうか。

特に日本人は自己肯定感が低いと
言われていますから、この
自己否定の自己対話が
かなり多いんじゃないでしょうか。

この自己否定ですが、
あなたはお好きですか?

これ好きな人もいるんです、たぶん。
逆に自己肯定がお嫌いなの
かもしれないです。

そこは個人の自由、
その人の美意識なのですから、
お節介はやきません。

だけど、

あんまり、そればかりに
囚われていると不健全です。

きっと、時には自分を肯定しようかな?
と思う時があるのではないでしょうか?

そんな時に

超インスタントに自己肯定できる、
しかも、一般的な自己啓発によくある
無理して演じるポジティブではない、
そういう自己肯定法を紹介します。

言葉のマジック

自己否定は脳内であなたがあなたに
あなたの言葉で語りかけています。
これを打ち消す方法です。

例えば、何かに失敗して、
脳内で自分にダメ出しをした時などに、
最高のフレーズです。

私はこれを始めて聞いた時、
良くできたレトリックに
とても関心をしました。

それから、私も時々これを使います。
ネガティブな事実に蓋をするわけでなく
しっかり見るが、短く見て済ます。
短く見た直後には、もう、
前を向いている。

本当にそんな態度に
この言葉はしてくれます。

それが、

「オレらしくないな。」

です。

認知科学者の苫米地英人さん、
そのコーチングの師匠である、
ルー・タイスさんの言葉だそうです。

「not like me.」

自己効力感の高い人だからこその
言葉なのだと思います。

何か、失敗をした時に、
あゝやちゃったな><と、
思ったそのすぐ後に、

「オレらしくないな。」

これをくっつける。

それだけで、自己否定せず
「もうしない」という
気持ちになれて、
すぐ前を向けます。

ここに自分らしい
前向きな目標があれば
さらにこれが効いてきます。
すばらしいと思います。

私がこの「オレらしくないな」の
話を聞いた時、
ふと思い出したのが、
矢沢永吉さんのこんな逸話です。

ある日、永ちゃんが、
ガラスの自動ドアに気づかず
ゴン!と頭をぶつけてしまいました。
その時の永ちゃんの言葉はこうです。

「フェアじゃないよね?」

かっこよすぎます(笑)

かっこよすぎてこれはなかなか
凡人には使いこなせませんけどね。

同じくらい自己肯定感をもって、
ミスやアクシデントを切り替えるという
意味では、

「オレらしくないな」

これが十分ちょうどいいと思います。

それから、

ミスやアクシデントを肯定的に切り替える、
言葉のマジックという意味ではもうひとつ、
紹介したい言葉があります。

これも使えるヤツかもしれません。

サブカルキングの、みうらじゅんさん。
彼が何かネガティブなことが起きた時
彼の「マイ仏教」として
念仏のように唱える言葉が、、

「そこがいいんじゃない。」

だそうです。
苫米地さん、永ちゃんら、
ロックンローラーとはまた
違った角度から攻めてきます。

イケてる大人たちは、
自己否定を打ち消すワザを
持っています。

比べない

アドラーは、
他者との比較競争の世界からは
降りなさいといいます。

競争は相手を敵とみなしてしまいますし、
人はそれぞれが違った人生の目的に
向かって生きていますから
勝ち負けではないのです。

この意味では、競争は正しくないからです。

苫米地博士もまた、
似たようなことを言います。

他者のものさしで生きていたら
自由に自分の可能性を追求できるはずがない。
だから、自分の設定したゴールは誰にも言わない。
他者の価値観はあなたのドリームキラーに
なる可能性が高いからだ。

と言います。

確かに、自分の人生なのだから、
主体的に生きなくて楽しい訳がありません。

人と比べることで起こる自己否定、
はい、たくさん身に覚えがあります。

ただ、

そうは言っても気になってしまう他人の目。
修行を積んでブレない自分で生きていければ
それに越したことはありません。

でも、

もう、気になってしまっている場合には、
自分に嘘をつくのは良くないと
私は思うワケです。

それには、MJ(みうらじゅん)が
お答えしています。
これも、念仏のように唱えるのだそうですが、

それは、、

「比較三原則」

だそうです。

ここまでくると、
もう言いたいだけですけどね(笑)

ちなみに、他人、親、過去の自分の
三つとはけして比べてはいけない、
という戒めの意味が込めてあるそうです。

まぁまぁちゃんとしています。

おしまいに

自己否定がちな人の前では
言えませんが、

自己否定が暴力になっていると
時に感じることがあります。
慰めや共感を強要されているような。

もちろん、謙虚で素敵な人に
見えることもありますから
それはそれでいいことなのですが、
何においてもバランスは大切、
やり過ぎは良くありません。

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