自分を許せない、認められない。自己受容を阻む幼少期の記憶

自己受容

自己肯定感を高めていこう、ありのまま自分を許し、認めていこうとしても、どうしても超えられないハードルを感じる場合があります。

この記事では、自己受容できない自分の性格を幼少期のエピソードから捉える重要性と、この際に役立つ、アダルトチルドレンのタイプ別特徴を心理学を根拠として、解説していきます。

自分を許し認めることに違和感や嫌悪感を感じる理由

ありのままの自分を受けいれようとしても、どうしても違和感や嫌悪感を感じてしまう。例えば、こんなハードルを感じたことはないでしょうか。

  • 自分の劣等性を許しちゃダメな気がする
  • 自分の優越性を認めちゃダメな気がする
  • 目立つ自分を認めちゃだけな気がする
  • 人から認められない自分を許しちゃダメな気がする
  • ネガティブな自分を許しちゃダメな気がする

これは、私たちが幼い頃から長い時間をかけて潜在意識に刷り込んできた私たちの性格が影響しているためです。

この性格は、わたしたちそれぞれの親の事情や性格に合わせて、わたしたちが愛されるために選んだ生きるための戦略があるからです。

しかし、親から自立し、自己肯定感を武器に、自由にわたしたちの人生を楽しもうとするときに、これが邪魔をするわけです。

よくも悪くも、親があっての私たちです。これまでのことは、ありがたく親に感謝し、親に合わせてきた自分の性格を手放し、もっと自分らしい人生を送りたい、今のままではちょっと不都合すぎる、私たちはそう思っている訳です。

幼少期のエピソードから自分の性格を分析する

アドラー派のカウンセラーは、クライアントに幼少期(十歳程度まで)のエピソード記憶を三~五個程度、語るように依頼し分析します。

幾千万とある記憶の中から数個選ばれたエピソードにはクライアントの性格が色濃く反映されるそうです。

早期回想分析とは、幼少期のエピソード記憶を探ること。「私は○○である」「他者は○○である」「だから私は○○である」のパズルを解くこと。

―小倉広 著「アルフレット・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉」より―

例えば「私は苦難を背負い人々を救う特別な主人公であり、人生はドラマだ」と思っている人は、特別でない自分を許すのが難しいわけです。

実は、平凡な日常の中にこそ幸せはあるので、なかなか幸福感を感じることができない、みたいなことが起き得ます。

アダルトチルドレン5つのタイプ

心理学者によって、見解や表現は、多少違いますが、アダルトチルドレンが演じる人格は、おおよそ「5つのタイプ」に分類されます。

この5タイプのアダルトチルドレンの性格が、自分自身の早期回想分析に役立ちます。

それぞれのアダルトチルドレンが持っている、何を否定、排除するのかの癖が、自己受容の阻害要因として浮かびあがるからです。

では、5タイプを見ていきましょう。

ヒーロー(英雄)

勉強やスポーツで良い評価を得る。しっかり者や努力家に見られるように頑張るなど、社会的な評価を得るような人格を演じることで、親に愛されようとする。または、家族に光、希望を与えようとするタイプです。

そのため、自分の中にある社会的な評価を得られない自分を、無能な自分、劣等な自分として否定、排除します。

スケープゴート(問題児・生贄)

悪い成績を取ったり、問題行動を起こして「悪者」の人格を演じることで、夫婦喧嘩や家族間の争いなど、家族の不満や鬱憤を全て引き受け、自虐によって、家族を平和に導こうとするタイプです。

スケープゴートの子供は、無能で悪い人格を、演じる必要があるため、善人の自分、優秀な自分、信頼される自分、幸せな自分を、否定、排除します。

ロスト・チャイルド(迷子・家なき子)

存在しない子供という人格を演じ、親の手を煩わせないよう生きることで、愛されようとするタイプです。

子供に無関心で育児放棄、ネグレクトをする親だったり、言語&非言語を通して、子供を邪魔者扱いする親のもとで育った場合、演じられやすい人格です。

加えて、ロスト・チャイルドは、逆に「過干渉の親」のもとで育った場合でも、演じられやすい人格です。

親の価値観を一方的に押し付けられる、そんな状況を受け入れるために「自分の存在」を、消す必要があるからです。

ロスト・チャイルドの子供は、自分の思いや感情を、素直に表現すること。つまり、甘える自分、わかがまを言う自分、自己主張する自分、目立つ自分などを、否定、排除します。

ケアテイカー(世話役・殉教者)

家族の世話、家族を支える人格を演じることで、親に必要としてもらい、愛されようとするタイプです。

親が親の役割を十分に果たさず、家族の機能が保ちにくい状況、家族が崩壊しやすい状況の中、ケアテイカーは「自己犠牲」のもと、親の代わりに働いたり、兄弟を育てるなど、家族の機能を懸命に維持しようとします。

ケアテイカーの子供は、人の役に立たない自分や、人から必要とされない自分を否定し、排除しています。

ピエロ(道化師)

家族の険悪な雰囲気を解消するため、おどけたり冗談を言う「ひょうきん者の人格」を演じることで、愛されようとするタイプです。
しかし、常に人の表情を伺い、場の空気を壊さないことばかりを考えているため、内心はソワソワ、ビクビクしている傾向にあります。

ピエロの子供は、争いや対立、場の空気を壊すことを異常に恐れているため、怒る自分、寂しい自分、孤独な自分、恐れている自分など、自分のネガティブな思いや感情を素直に表現する自分を否定、排除しています。

おしまいに

いかがでしたでしょうか。自己受容ができない理由は、ひとそれぞれの性格により、否定、排除したがる癖にあります。

自己受容を克服して、まるごと自分を受けいれ、認め、許し、愛せた時、私たちの自己肯定感はMAXになって、勇気りんりんで、自分らしい人生を突き進むことができるわけです。

以上、参考になれば幸いです。

※関連記事:自己受容できない人の特徴と原因、有効な対策と評価

「自分を許せない、認められない。自己受容を阻む幼少期の記憶」
※参考図書

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