嫉妬しないコントロールの方法とやるべき理由

劣等感

彼氏、彼女、友達、仕事の同僚と、誰かに対する嫉妬の気持ちが込み上げてくると、苦しいですよね。男女に関わらず抗いがたい感情です。気持を抑え込むのも、態度や行動に表してしまうことも、どちらも辛いです。

そこでこの記事では、嫉妬のコントロールの仕方を解説します。また、嫉妬をコントロールするべき理由も合わせて、アドラー心理学を根拠にまとめます。

嫉妬というネガティブな感情への対応を期に、読んでくれた方が、より強く幸せに生きられることを願って執筆します。

それでは、本題です。

嫉妬のコントロールの仕方を解説

結論から言います。

嫉妬のコントロールの方法は自己受容→感情の理解→他者貢献の3ステップです。

では、ステップ毎に見ていきます。

ステップ1 「自己受容」

嫉妬は、ネガティブな感情のひとつですが、ネガティブな感情を持たない完璧な人など何処にもいません。なにも嫉妬心が芽生えたくらいでくよくよすることはありません。

人生のあらゆる場面で完璧主義を捨てるようになれば、人生はそれ自体で完璧なことに気づくようになる。

ーリチャード・カールソン 著/ 小沢瑞穂 訳「小さなことにくよくよするな!」よりー

その不完全さ、嫉妬心とどう付き合っていくか?このネガティブを抱えたまま、今日をどう建設的に楽しく生きるかについて答えを出しておく。それだけで完璧です。

ステップ2 「感情の理解」

感情はどこからともなくやってくる得体の知れないものでは決してありません。自分の性格を押し通す後押しのために、自分でつくり出しています。自身の目的に沿って発動させています。

感情を創り出している性格は、幼い頃から習慣にしてきた思考と態度なので、これを失くすには、悪習慣が無くなるまで意識すれば、追って性格として書き換わります。

性格がいつ書き換わるか?ということより、今日を建設的で楽しい一日にするため、書き換え行動を習慣化すると考えたいところです。嫉妬心を失くしたいと思ったら、嫉妬する性格を書き換えはじめるタイミングです。

また、嫉妬心を生み出したあなたの感情の目的は、安心できる居場所を守ることです。つまり、大切なのは、安心できる居場所を守るための、健全な別の方法を考えればいいわけです。

ステップ3 「他者貢献」

安心できる居場所を守るためには、相手への貢献を習慣化することが最も健全で適切です。

安心できる居場所を守るための、他者貢献の努力と学習の時間をつくり、これを毎日積み上げるのが有益です。例えば、まずは毎日20分、これに集中できる時間を用意します。

「コミュ力関連の本を読む」「相手に役立ちそうな情報をひとつ見つけてSNSする」「相手が好きそうなお店を探して食事に誘う」何でも構いません。大切な相手を思いやることを楽しみましょう。

まとめると、毎日20分、嫉妬心を手放すため、安心できる居場所を守るため、大切な人(人たち)のため、何かひとつ、思いやりを形にして送りだすことをルーティンにする訳です。

あなたらしさと、時流に逆らわない何気なさを意識しておくと、届きやすいかもしれません。

嫉妬はコントロールした方がいい理由

嫉妬は人と人を引き離す感情です

嫉妬は、頻繁に利用される感情だ。
相手の自由を奪い、自分のルールに従わせる。
相手を召使へと格下げし、自分は王となる。

ー小倉広 著「アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉」よりー

嫉妬は、愛する、もしくは、所有する対象を拘束して確保する感情です。例えば、恋人や結婚のパートナーが対象である場合、彼(彼女)が、よそに逃げ出さないよう束縛するのです。

または、パートナーの価値を召使いの地位におとしめ、自分は「王」になります。相手をおとしめる神経症的な「価値低減傾向」であり、劣等感を隠すため自分を強くみせる「優越コンプレックス」だという意味では、ほぼほぼ病みです。

相手をおとしめ、拘束ではなく排除しようとする嫉妬の使い方は、例えば仕事の場面にも用いられます。

嫉妬は「他人をけなし、非難をするのに役立つ」と言う意味で、「人と人とを引き離す感情」です。

嫉妬は自己中心的な依存の感情です

生まれたての赤ん坊は全員、世界最弱で最強の自己中人間です。あらゆる自己中心的な感情を振りかざして辺りを支配します。その分、十分可愛らしいく弱弱しいので、その暴挙が成立します。

しかし、大きくなるに連れ、その自己中マインドを少しずつ手放していきます。成長して強くなり、あの可愛らしさは薄らぎ、頼もしくなっていって、自立へ向かいます。

嫉妬という感情も、もちろん初めは多くの人が持っています。しかし、この相手を拘束したり、排除しようとする非人道的で自己中心的な依存の感情を、自立に向けた心の成長過程のどこかで手放したくなるわけです。

つまり、心の成長に応じていつ手放すのか?という問題だと思いますが、何故か大人になっていつまでも、まだ手放しきれない場合もあるようです。

わたしたちは嫉妬で大切なことを見失います

前述の通り、嫉妬の目的は、安心できる居場所を守ることです。安心できる居場所を守るための、健全な方法はあります。

しかし、嫉妬心に振り回され、どうしたら目的が叶うのか、ことの道理を見失ったまま行動に出てしまうと、後悔や自己嫌悪といった更なるネガティブを抱え込んでしまいます。

だいたい人はエゴイストです。そのこと自体に大した問題はありません。他者や共同体との利害を一致させる工夫を怠ることがまずい訳です。

まとめ

・嫉妬という感情を理解し、自己受容と他者貢献で乗り越えよう。
・嫉妬はネガティブな感情です。コントロールしよう。

「嫉妬しないコントロール方法とやるべき理由」
※参考図書

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