「○○したいのに○○できない」葛藤克服3つのアプローチ。

劣等感

○○したいのに○○できない。

こんな心の中の葛藤は、いつでも誰にでもあるものです。
この記事では、この葛藤克服のアプローチをまとめます。

「○○したいのに○○できない」のは何故か?

「○○したいのに○○できない」これが葛藤を引き起こしている時の文法です。たいへんなのですが人は当たり前のようにこういった状況に見舞われます。

例えば・・・

「ダイエットしたいのにダイエットできない」
「ブログを毎日更新したいのに毎日更新できない」

のように。

これは、「痩せたい」⇄「食べたい」とか「毎日更新したい」⇄「じっくり書きたい」とか言うように、同時に相反する欲求が起こるからです。

 

「○○だから○○できない」とは何か?

葛藤を拗らせて、「○○だから○○できない」のように、できない理由をでっち上げてネガティブに帰結してしまうことが多くなる心の状態を、劣等コンプレックスといいます。

例えば・・・

「体に不調がでないか心配でダイエットできない」
「いい記事を書きたいから毎日更新できない」

のようにです。

このような葛藤または、劣等感を突破する方法について、アドラー式、ヘーゲル式、苫米地式の3つのアプローチを紹介します。

アドラー式

葛藤やコンプレックスに対して、「毎日更新できないのではない、毎日更新したくないのだ。」というのがアドラー流のアプローチです。

通常の心理学では、個人という存在を「意識と無意識」、「感情と思考」、「心と身体」のように構造的に分解し、分析を行います。

一方、アドラーは、「個人は分割できない全体である」、「個人という全体が、個々の要素(意識、無意識、感情、思考、心、身体)を協調させながら目的に向かって生きている」と考えます。

つまり、「○○できない」のは、その人全体で、目的に向かって出した結論だというワケですね。ダイエットや毎日更新がしたいのなら、つべこべ言わずに努力なさいな。というタフなメッセージです。

しかし、このメッセージには、その人がコンプレックスに陥らない配慮、劣等コンプレックスに陥ってしまった人を勇気づける配慮が含まれています。

前述した通り、コンプレックスとは「○○だから○○できない」というように考えてしまう心の状態のことです。これに対してアドラーのメッセージは、「できないんじゃないよ、あなたは目的に向かって歩んでいるよ。ちゃんとできているんだよ。」という肯定的な受容を促していることと、それから、目的をしっかりと見つめ直すことを示唆していることが分かります。

ヘーゲル式

哲学の最高峰と称される、ドイツの哲学者ヘーゲルの「弁証法」の考え方でも、心の葛藤を解決に導くことができます。

弁証法とは、Aという真理とBという真理を戦わせると、AとBを包摂した、新しい真理Cを見出す事ができるという考え方のフレームです。

例えばの作り話ですが…

そこに「ダイエットしたいのにダイエットできない」人がいました。その人は「ダイエットしてどうなりたいのか?」と「ダイエットしないでどうなりたいのか?」とをそれぞれを内観してみました。

すると、「ダイエットしたい自分」も、「ダイエットをしたくない自分」も、どちらも、「健康的で自信を持っていきいき生きたい自分」だったことが分かりました。

そこで、無茶はせず、栄養管理をしっかり行って、ダイエットをすることになりました。

みたいなことが起こるわけです。

そこに「ブログを毎日更新したいのに毎日更新できない」人がいました。その人は「ブログを毎日更新してどうなりたいのか?」と「ブログを毎日更新しないでどうなりたいのか?」とをそれぞれ内観してみました。

すると、どちらの自分も「ナマブさんや、ヒトデさんのような稼げるブロガーになりたい」ということが分かりました。

そこで、まずはたくさんの本数の記事を書くことを優先したいと考えて、いままでより少し文章量は短く要点をまとめたコンパクトな記事を書くことで、毎日更新が実現しないかテストしてみることにしました。

みたいなことが起こるわけですね。

苫米地式

次に、認知学者の苫米地英人さんがよく語っているメソッドをお借りしてみます。

苫米地博士は、エフィカシー(ゴールを達成する自己能力の自己評価)を高めることの重要性を説いています。

「ダイエットしたい」、「ブログを毎日更新したい」、などとというゴールに対して、「私はそれができる人間です!」という自己評価のことです。

これを高めるためにはアファメーションを用います。

アファメーションとは、肯定的な自己暗示です。やり方はいろいろありますが、文章を作って、それを繰り返し唱えるというのがベースです。

<アファメーションの作り方>

・1人称でつくる
・現在進行系
・行動を入れる
・情動を入れる
・誰にも言わない

<ダイエット篇アファメーション例>

「私は身体は、いつもシャープでキレているから誇らしい。」

<ブログ更新篇アファメーション例>

「私は多くの人に有益性の高いブログを書いて、毎日が満たされている。」

この状態を自分の当たり前になるまで臨場感を高めていくことがポイントです。

これが現実よりも自分にとっての普通で、居心地のいい情報空間にできると、無意識が勝手に働きだして、呼吸や心臓を動かすように、次々現状とのギャップを埋める行動を引き起こしてくれるのだ。といいます。

おしまいに

いづれにしても、成長と自己実現の問題で、これには、クリアな「目的」を持って、これを見失わず、それをどうやって維持、更新していくか、そこが葛藤克服の真理のように思います。

結局、人って自分自身との戦いなんだね、と思う次第です。

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