あなたは人に話しかけられる方ですか?話しかけられない方でしょうか?
人に話しかけられると嬉しいですか?それともウザいでしょうか?
この記事では、有川真由美 著「なぜか話しかけたくなる人、ならない人」の要約を中心に、話しかけたくなる人のメリットと、話しかけたくなる人になる方法をまとめます。
話しかけたくなる人の圧倒的メリット
話しかけたくなる人、よく人に声をかけられる人には圧倒的なメリットがあります。
出会いの多さ、入ってくる情報量、仲間の数、自分の居場所がある、モテる、仕事が評価される、自己肯定感が上がる、誤解されない…
人は誰でもただ居るだけで周りを幸せにする、存在価値があるものです。この人がいると盛り上がる、安心できるみたいなことありまよね、あれです。
話したくなる人は、まるでその存在価値が誰より大きいかのように、圧倒的なメリットを引き寄せ享受していくかのようです。
できることなら、そんな人になってみたいものですよね。
…ところがです。
話しかけたくなる人には、なれる。
この本は誰でも「なれるよ?」と言うのです。話しかけたくなるのは、その人が持って生まれた容姿や、優秀さや、華やかさで、そうなるものだと思いがちですが、それは、ち・が・う・ん・だ、と。
話しかけないでオーラの正体
あなたも「話しかけないでオーラ」を出す人、みたことがあると思います。もしかして、あのオーラ、あなたも出したことがあるでしょうか。
私は、たまに出します。割り合い簡単に出るんです、あれ。
そして、オーラだと信じていたあれの正体がこの本により、明らかになりました。
実は、単純に「目線」でした。
目線が全て、目線が外へ向いているかいないかの違いだったのです。人は意識を向けるとき、目線をつけるものなのだそうです。
つまり、意識が自分の内側に向いていて、他人に向けていないのが話しかけにくい人でした。人は、こちらに向けられた意識、これに伴う目線に釣られて集まってきます。
逆に、意識が自分の内側へ、目線が外を向いていいないと、周囲は話しかけないでオーラを感じてしまいます。
なんだか怖そうな人
それから、無表情と微笑みの差。これには天と地ほどあることは、よく分かります。
批判的な言葉を使う人、きつい言葉を使う人も結果的に怖そうな人になります。
毒舌は、利害関係が一致している場合に限り、面白がられるケースがあります。しかし、この安直なウケ狙いは長続きしません。
批判の矛先がいつどこへ向くのか分からないからです。敵と味方を分離する毒舌は、結局、火種をまき散らします。
話しかけたくなる力を身に着けよう!
感情力
事柄より感情に寄り添う、というのは多くの人によく言われていることです。交友の関係の入り口は共感だと、100年前からアドラーも言っています。
それから、本書では、自分の感情もゆっくり話なさい、と言っています。これも目線と同じ考えかもしれません。自分の感情を表した方が、相手が共感しやすいですからね。なるほどです。
丁寧力
また、本書では「おだやかさ最強説」の立場を取っています。
実は、これには私はたいへん勇気づけられます。自分には、おだやかさしか無いと思うくらいです。
ただ、時々、ぶっちゃけの毒舌は吐くんですよね。自分には素養があるので「丁寧でポジティブな言葉を使う」これを肝に命じて、丁寧力を磨きたいと思います。
肯定力
絶対に否定・批判しない。絶対にです。
どうしても、否定的な内容を話さなければならない時は、言い換えと解釈、もしくは、それを薄めて話すことだそうです。
これは、心理学で言うリフレーミングですね。
リフレーミングについては、このブログで良く寄り上げるテーマです。
意外な落とし穴
服装
また、本書では、意外な落とし穴として、服装のことを取り上げています。
清潔感があってTPOを考えられていること。色は、ブルー・グリーン中心に、差し色的にイエロー、ピンクをとか。
威圧的があったり、個性的過ぎると話しかけやすい人にはならない、そうです。
コミュニケーションツールとしての服装については、私もとても考えるところがあります。今度、別の記事にしてみたいと思います。
同世代で固まる
それから、もうひとつの落とし穴は、ジェネレーションギャップ対策です。
あなたは、年下から教わるということできますか?年上にちょっとした相談はどうでしょう?
そんな提案がされています。
おしまいに
もしも、私が「話しかけられる人」になるにはどうすればいいか?という問いに答えを出そうとするとこうなるだろう、という話が本書の最後で出てきます。
それは、
話しかける人=話しかけられる人
ということです。アドラー風に言えば、相手が話しかけてくるかどうかは、あなたの課題ではない。あなたの課題は、あなたが話しかけるかどうかだ。といったところでしょうか。
だけれども、もう少し考えを踏み込めば…
この本でまとめられている、相手が話しかけやすくする振舞う行為も、それを相手が受け取るかどうかには関係なく、周囲の人へ働きかける態度だとすれば、これはこれで、立派な自分自身の課題だということにも気づきました。
ゴリゴリ話かけまくる訳でもなく。話しかけてオーラを出しているだけ方が、場の空気は汚しませんものね。
「なぜか話しかけたくなる人、ならない人」はすてきな本です。
※参考書籍
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